テトラオドン・バイレイ(毛フグ)の繁殖レポート
当店内展示水槽にてバイレイが卵を産みました!!
ここでは導入から産卵まで観察した結果をまとめてみます。

テトラオドン・バイレイ Tetraodon baileyi Sontirat, 1989
生息地: タイ・ラオス
体 長: 最大18cm程度

♂の特徴:
 ■皮弁突起(ヒゲ)が多い
 ■まだら模様
 ■頭が角ばり前方から見ると縦長
 ■腹部に模様が入る
♀の特徴:
 ■皮弁突起(ヒゲ)が少ない
 ■前方から見ると横長
 ■腹部は黄白色
その他、尻ビレの長さが異なるなどと言われるが未確認



1/30 入荷。45cm×30cm×30cmのガラス水槽にペアを投入。特に噛み合う様子もない。
当日から♂♀ともメダカをバクバク食べた。
♂:12cm、 ♀:13cm
2/2 ♂が♀を追尾しているのを確認!(21時〜22時)
環境を整えることにした。
資料1)2)によると生息地はpH8.8、GH8、KH6と弱アルカリ性の硬水であったので枝サンゴを投入。
ろ過は底面ろ過で、底砂は大磯1里。
飼育水は伝導率を低くするため比較的新しいものを使用。
資料2)では現地水温26℃程度とのことであったので24〜26℃で設定。
採集データによるとメコン本流の流れの弱い、エビモが生える場所にいるようなので水流は弱めにした。
2/3 ♂が追尾(23時)。♀は逃げているが、若干昨日よりも卵管が出てきたように見える。

追尾中の♂は体色を暗い色から白く変える。雌は黒いスポットが出ている。
■追尾方法
♀がホバリングを始めると♂が頭を下げヒレを広げて近づき♀の腹部や側面を小突き、産卵を促す。
♂は♀に噛み付く様子はないが、♀は逃げ惑うこともある。
♀は水槽の角で水底に行き、くるくると回ることもある。
♂は♀に近づき傍らで寄り添ったり、泳ぎながら♀の側面や頭部を小突いたりする。
2/4 麦飯石の土管をセット。♂のみが入る。
環境が変わったためか追尾する様子は見られなかった。
2/5 水槽内が白濁した!
2/6〜
2/10
追尾回数が減った。。。白濁は2日程でとまった。土管内部に♂が陣取っているが卵は確認できない。
2/11 卵を発見!!約120粒程度回収した。白化したものが約19粒。大きさは焼く2mm程度。

白化の状態から本日の産卵ではない無性卵と思われる。白化していないものは多分受精卵。
卵は弱粘着性があり、飼育水槽の水流では舞うことはない。
強い水流を与えるとふわふわと浮き上がるが直ぐに水底に落ちる感じである。
白化していない卵の内部は薄い黄色の部分が見える。

当初土管内部に産み付けると思ったが全て土管の外にあった。
♀は土管後部にいることが多かったのでもしかしたら土管内部ではなく砂利の上で産卵した可能性もある。
ある程度回収しフィルター付き産卵ボックスに移動。メチレンブルー溶液を1滴投入。
資料1)の他のフグの産卵データを見ると5〜6日で孵化するようなので後4〜5日で孵化するかも。
続く・・・・

 資料1): マリン企画(アクアライフ2005.2、p.21)
 資料2): マリン企画(アクアライフ2004.6、p.78)






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参考: 
マリン企画(アクアライフ、2005.2)
Fishbase